運転免許更新してきました、そして思うこと

2020/01/25 社長のぼやき

先日の1月22日の水曜日に山梨県総合交通センターへ運転免許の更新へ行って参りました。
前回の更新から3年、その間何度かスピード違反や進路変更違反などがあり今回も3年更新の青色免許の更新です、ゴールド免許などの優良運転者は更新期間は5年で30分の講習を聞けばいいのですが私たち青色違反者講習は2時間も講習を聞くことになります。
私はこれを勉強熱心コースと呼んでいます(笑)
自動車業界に携わるものとして3年に一度くらい2時間みっちり熱心に勉強をするため、あえてこのポジションをキープするべくカーライフを過ごしており
今回も念願の勉強熱心コースを受講することとなりました。
 

8時30~受付、適性検査で視力検査をし私は大型の免許も持っているので深視力検査というのも行います。深視力検査とは物体の遠近感、立体感、奥行き、動的な遠近感を捉える目の能力の一つです。


適性検査を無事にパスし写真撮影、ここには載せませんがなんで免許の写真というのは何時も気に入らない仕上がりになるのかな?と思います、これは俺だけでなく周りの人に聞いてみても免許の写真って嫌だよね、気に入らないって人が多い気がします。
 

そんなわけで始まりました2時間の違反者講習、年齢も若い人からご年配の方まで約40人くらいいたでしょうか?


当たり前といえば当たり前なのですがみんなこんな講習は受けたくなく、1分でも早く終わってほしいというのが本音だと思います。


教室の中はやる気のない違反者たちの態度やめんどくさぁ~早く終わらないかなオーラが満載にでておりました。


私も今までは正直そのように思っておりました、そしてまたこんな講習を受けたくなければ優良運転者になる様心がけなさい、そうすればこんなところで2時間も時間を取られることもないんだよって戒めかと思っておりました、もちろんその戒めもあるとは思うのですが
先日49歳となりもういいおっさんになった私はせっかくなのでよく話を聞いてみて、仕事とはいえこんなやる気ないめんどくさいオーラ満載の集団相手に講習をしなければならない先生がどんな仕事をするのか観察してみたくなりました。


まず思ったのがこの講習をする先生たちもこんな奴ら相手に話しするの嫌だろうな!と思いました。全体的にやる気がないし聞いていない、下を向いて先生から見えているのに堂々とスマホゲームしているような輩もいれば器用に座ったまま眠りにつきいびきをかく者までおりました。さすがに文句をいう人はおりませんでしたがこの講習時間を話きる先生の仕事ぶりに感心しました。


俺だったら「馬鹿野郎、お前らそんなんだからいつまでも青色免許なんだよ、運転なんかやめちまえ!」なんて腹が立って文句言っていると思います。講師の先生方の講習の進め方のカリキュラムもあるのでしょうが真面目に聞いていると真剣にみんなに訴えているのが表情から伝わってきて特に事故や事故被害者の話になると言葉のアクセントに力が入り眉間にしわを寄せながら訴えておりました。


「車はとても便利であると同時に走る凶器にもなります、どうか真剣に運転をして下さい」


先生は強く訴えておりました。

また昨年末に改正された法律で、スマホ等利用しながらの運転の罰則強化の内容やあおり運転ついて具体的な事故事例なども含めてわかりやすく説明してくれました。

講習を聞いてわかったことは山梨県のドライバーの質は全国的に見て常にワーストをキープしているという事です。人口10万人辺りについての割合で、飲酒運転にて検挙されている人、交通事故を起こしている件数や交通事故死者数、運転中の携帯電話使用違反、また横断歩道にて人が立っているときの停止する確率など、全てが全国ワースト5位以内にランクインしているようです。

 

私も自動車修理工場を生業とし交通事故などは感覚がマヒするくらい見ております、ちょっとした事故車など見ても驚くことはありません。年に何度かは交通事故により大きな怪我などして人生狂わせてしまったなんていう人を見ることがあります。十分わかっているつもりではありましたがこの先生のおかげで再度認識を深めることが出来ました。講師の先生に感謝申し上げます。
 

ここからは少し文句にも聞こえてしまう場合があるかもしれませんが交通安全協会について率直に思ったことを書いてみたいと思います。

更新と同時に毎回勧められるのが一般財団法人交通安全協会への入会です。
名前はみんな聞いたことあると思うのですが具体的にどんなことしている団体なのか説明できる人はあまりいないのでは?と思います。ウィキペディアにて交通安全協会 を調べるとあまりいいこと書いていないのですが職員の多くは、退職警察官である(天下り)。多くの都道府県において、運転免許証の更新時講習を都道府県警から委託されており、都道府県警から支払われる委託費用が、収入の多くを占めている。

今回頂いたチラシに書かれているのは
〇交通事故見舞金制度 交通事故入院10日以上で見舞金1万円、死亡事故などで見舞金10万円だそうです


〇運転免許証ケース贈呈 う~んこれは別に要らんかな?


〇交通安全グッズ セーフティドライブマップを贈呈


そして一番気になったのがこれ


〇弁護士による無料法律相談 交通事故に伴う損害賠償などのトラブルが生じた場合に無料で弁護士に相談できる、とある

しかしこの弁護士相談、回数や時間などに制限があるのか?もし裁判になった場合はどうなのか?など条件がインターネットなどで検索しても
出て来ない。実際使用した人がいたらどんな感じだったのか是非聞いてみたい。
 

そして毎回もらうことになる交通教本


110頁ほどで構成されている小冊子で教習所などでも配られる教本です。
ダッシュボードに入れていつでもチェック、などと表紙にも書かれておりますが、実際の講習の中ではこの冊子の中身には一切触れません。裏表紙の発行履歴を見ると発行元は一般財団法人 全日本交通安全協会で約3年に一度新しく刷新されているようです。

これって持って帰ってきて実際読む人っているんですかね?恥ずかしいことかもしれませんが私自身この中身を今までしっかり読んだことはありませんでした。優良ドライバー含めた私の周りの人間や弊社のスタッフや友人に聞いても同じ答えでした。

 

また実際免許更新したドライバーさんの為になりみんながしっかりと読んでいる、とこれはちゃんと配らなければならない大切な教本だと、交通安全協会自体も本気で思っているのかな?と疑問に感じました。


これは全国共通で使用されている立派な出版物です、この冊子の代金も免許の更新料の一部に入っている、という理屈だと思いますが今回いつもより真剣に免許更新に臨み頂いたものもよく見てみた結果、この冊子ってどうなん?と思ってしまったのであります。


たしかにそれなりに時代に相応したことも書かれております、あおり運転の定義や高齢者に対しての安全運転対策、飲酒運転に対する罰則強化のことなども書かれています。


しかしながらそんな法律改正などはニュースでも流れるし当然耳にも入ってきます、今の時代疑問点があればみんなインターネット等で調べることができ情報を拾いに行くと思います。
ほとんどの人が目を通すことなどほとんどないこの冊子、全国で何冊出版されているのかわかりませんが、当たり前のように免許更新の際に渡されます、要するに免許更新手数料の2,500円の中の内訳で買わされている現状といえると思います。

これは、交通安全協会という天下り団体の貯金箱に半強制的に貯金させられているような状況ではないか?と考えます。


免許を更新する人がどれだけいるのか計算が出来て冊子を作成、しかもその冊子を確実に売ることができる。


こんなボロい商売ありますか?


今ネットで小説や週刊誌、漫画や新聞まで読むことができ辞典などはアプリにまでなっています。


大手出版社や新聞社まで少しでも多くの部数を発行するのに一生懸命経営努力をしている中、こんな誰も読まずに捨てられてしまうような本が半強制的に?いや自動的に購入させられてしまうようなシステムってどうにかならないのかな?と思います。


この様なものは、WEBにて回覧できるようにしておけば十分用が足りるし、免許更新の際希望者には販売する、といったシステムに変え、その分少しでも更新料を値下げするべきだと思います。


こちらのオレンジ色の冊子である一般財団法人山梨県交通安全協会から発行されている、やまなしの交通、に対しても同様です。
 

と思うのは私だけでしょうか?

最後に、昨年の山梨県内での交通死の人数が過去最少だったという記事を目にしました。


自動ブレーキなどのASV先進自動車の普及や罰則の厳罰化などは要因だと書かれておりました。


次回の統計ではワーストをランキングから外れてくれるでしょうか?


亡くなられている方がいる以上良いニュースというとらえ方はできませんが自動車修理メンテナンスにかかわるものとして少しでも日頃学んだ知識を使いながらお客様のお車の安全安心に力を注げるよう仕事に励んでいきたいと思います。

 

今日も1日に感謝


 

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