働き方改革いよいよ中小零細にも規制が、、、

2020/03/27 社長のぼやき

2018年通常国会で働き方改革関連法（正式名は「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」）が成立しましたね。
厚生労働省の説明はこちら

この働き方改革関連法は、1つの法律ではなく、いくつもの法律の改正が含まれるもので、労働基準法、労働安全衛生法、労働契約法、パート法、派遣法などの法律が対象となっており、改正内容も多岐にわたるものとなっているようです。

以前のブログ　にも書きましたがいよいよこの4月より私のような零細企業にも働き方改革関連法の遵守義務が発生し破れば罰金という時期がやってきました。

2019年4月より大企業はすでに実践していたようですが我々中小零細企業は1年間の猶予期間がありました。

規制実施時期はこんな感じです。

労働時間上限規制
大企業2019年4月1日～
中小企業2020年4月1日～

均等均衡待遇
大企業2020年4月1日～　
中小企業2021年4月1日～

労働時間把握義務、インターバル規制努力義務、有給休暇、高プロフェッショナル制度、フレックス
2019年4月1日～（企業の大小は問わず）

ちなみに中小企業とは下記のような企業

※中小企業とは、小売り・サービス業は資本金5,000万円以下、卸売業は資本金1億円以下、その他は資本金3億円以下の企業、または、常時使用する労働者が小売業では50人以下、サービス・卸売業では100人以下、その他は300人以下の企業を言います

（う～ん、資本金から従業員数をみてもウチは余裕で中小企業枠、いやウチを中小企業と言ったら申し訳ないから超零細企業という区分けを作ってくれ(笑)）

弊社は今まで基本週一の定休日を水曜日と土日以外の祝日を儲け、それ以外は希望休という形でスタッフ達に交代で休みを取ってもらっておりました。

会議や出張なども多く留守する場合が多い私の代わりに、納期を間に合わせるための残業も多く休日出勤などもしてくれるスタッフなどもおり何とか現場を回してきた次第です。

本当スタッフ達には感謝です。

しかし年末には労働基準局の方から労働時間が今のままでは御社はもう少し、、と苦言をいただき、、、

要するにこのグレー企業体質を改善しなさい、このブラック野郎が、、、と言われたわけであります。（笑）

まるでこんな仕事でもさせているのかと言われんばかりの対応です(笑)

1月の中旬には弊社に顧問として入ってもらっている社会労務士の先生と共に改善策を練り来年度からはこのようにしていきましょう、と運営の骨子を作り直しました。

ウチが労働基準局に指摘された箇所は労働日数と残業時間、そして有休の消化です。

来月4月より労働時間上限規制や均等均衡待遇、労働時間把握義務、インターバル規制努力義務、有給休暇、高プロフェッショナル制度、フレックスが罰則付きの義務化がされる以上まず会社全体の定休日を年間24日増やします。

そして有休をしっかり消化してもらい残業時間に制限を儲けながら就業規則の書き換えで何とかクリアできそうな感じになりました。

ということで、弊社は来年度より

その月の一回目の水曜日を第一週として第一、第三の(水)(木)、土日以外の祝日、その他ＧＷ、お盆休み、年末年始休暇をお休みとさせていただきます。

また、(月)に祝日が来る週は(月)(火)を連休とし(水)を営業と、少し変則で非常にわかりずらいですがその月の月末には翌月の営業日カレンダーをオフィシャルホームページに掲載させてもらいます。下記が2020年度の弊社の営業日カレンダーになります。

定着するまでお客様や取引先にご迷惑をおかけする場合もあるかと思いますがどうぞよろしくお願いします。

世の中、完全週休二日制が定着している現在、こんな就業形態ではまだまだ世間の波に置いていかれている状況だとは承知しておりますが超零細企業の弊社にとってはスタッフ達とも相談し大きな決断です。

この今の不景気な状況でさらに休みを増やし売り上げの維持ができるのか？いや事業としては増収していかねばなりません。

コロナウイルスの影響で自粛要請が響きみんなが出歩かなくなり事故も減ってきており一部部品や材料の遅れなどもありジワジワと我々の業界にも影響が出始めてきております。

しかし我々の業界以上に大打撃を受けている事業主さん達の話を聞くと、こんなことに負けずもっと頑張らねばと思います。