東京オートサロン2020
今月1月10日~12日千葉県の幕張メッセにて東京オートサロンが開催されました。
東京オートサロンとは日本一の規模のカスタムカーの祭典であります。
毎年のことでありますがこのオートサロンで絶大な人気を誇る出展メーカーLibertyWalk
の車両を山梨県自動車車体整備協同組合の仲間であるオートボディ峡南さんのカスタム部門
ak-produceにて作製しております。
そもそもカスタムカーというのは鈑金塗装技術の集約の結晶といってもいいと思います。
このak-Produce さんの応援がてら勉強をしに会場へ足を運びました。
メインの写真に出ているR34GTRはak-Produce さんにて造ったカスタムカーです。
普段の鈑金塗装業務をこなしながら出展車両を造っていくということ、しかも年末年始を挟んだ鈑金塗装屋さんが一番忙しい時期にやり遂げる行動力と根性に敬意を表します。
この写真は1月7日、オートサロンへの車両搬入2日前、PM11:30頃に私が差し入れをもって伺った時の写真です。
スタッフさん総出でクソ寒い中シャッターを閉めて他の出展車両であるNSXの作業をしている途中でした。
聞けば年末年始は休みなし、特に年明けからの7日間は仮眠をとるだけでほとんど徹夜作業を繰り返しているとのこと。
普段はテンションの高い小林君もさすがに疲れがたまっておりナチュラルハイになっておりました。
若いとはいえ体を壊さないか心配です。
お酒が好きな彼の為にビールとハイボールも差し入れしたのですがさすがに飲みながらの
作業はしませんでした。
そんなわけでやってきました東京オートサロン2020
私自身オートサロンに来るのは3年振りでした。
最近の自動車業界事情を言うと特に日本では人口低下が影響はしているとは思いますが、メーカーが新型車や近未来車などを発表する東京モーターショーなども20年ほど前は世界最大の自動車展示会などと言われておりました。
近年は出展すらしない海外メーカーも多くなってきており上海モーターショーに規模も抜かれ、来場者数も年々低下してきているらしいです。
来場者数が低下してきている以上メーカーとしても出展する魅力がないって悪循環になってしまっているのだとおもいます。
そんな中ちょっとネットで調べたのですがこちらの東京オートサロンは、1983年にチューニングカーマガジン「OPTION」誌初代編集長が、カスタムカー文化を世に広めるべく
「東京エキサイティングカーショー」としてスタートして以来年々規模も来場者数も増加してきているとのこと。
若者の車離れ、などと言われていますが自動車を個性的に乗りこなしたい、カスタムしたい、魅力的な車ならお金をかけてでも乗りたい、と思っている人はまだまだいるんだ、という裏付けの結果のようにも思います。
写真は当日LibertyWalkブースにてスタッフとして元気よく働いている小林君、ギリギリまで作業をこなし無事に出展車両を完成させた達成感からか
かなり顔色もよく表情もいつもの彼に戻っておりました。
今回ak-produce にて作製した車両の中の一台はR34GTRでLibertyWalkブースのメインの場所に展示されしかも今年の新カスタム車両としてイベント時間までベールに包まれている特別車両でした。
もともと鈑金塗装技術は一流であり強く仕上がりにこだわりを持っている職人です。カスタムカーを作る今となってもその仕上がりにこだわる姿勢に変わりはなく、このような一大イベントでの看板車を任せられる職人が同じ山梨にいることを誇りに思えるオートサロンでもありました。
小林君お疲れ様 NiceJob!
幕張メッセ北展示場に行くと、こちらも車体組合の仲間である千葉県のジェットストロークさんと茨城県のくるま工房さんが
塗って守って剥がせる塗料で有名なRubberDIP 塗装した車両を展示しておりました。
我々自動車鈑金塗装業者は基本お客様が事故や接触などを起こした後に来ていただく待ちの体系で仕事の受注をしております。
このように同業者の中でもカスタマイズして我々の日頃やっている仕事の技術が車好きの方にこんなにも心動かすことに使える、と前を向きこの様な祭典にも参加をしているみなさんに大きな刺激をいただきました。
ちなみにak-Produceさんで造った34GTRを驚きのまなざしで眺める元WBC世界バンタム級ボクシングチャンピオンの薬師寺保栄さんがおりました。
昔何かの記事で読んだことありますがかなり車好きな方のようですね。
若いころTVで観ていた同年代の世界チャンピオンにも会えてダブルで嬉しい一日でありました。
今日も一日に感謝