峡南高等技術専門校インターンシップ

2020/02/05 鈑金塗装

今日は山梨県自動車整備振興会会員工場にて専門学校生のインターンシップ受け入れ事業があり弊社も1人の専門学校生を職場体験という形で受け入れさせてもらいました。

整備振興会の事業ですから基本は自動車整備、車検などを体験させてやるのが目的ですが弊社は受け入れ打診が来た時点から鈑金塗装に興味がある生徒さんなら積極的に受け入れしたい、答えたところ、整備ではなく卒業後は鈑金塗装工場に就職したい、という生徒さんが来てくれました。

それが今日弊社に職場体験に来てくれた2000年生まれの現在19歳のNくんです。

もともとこの峡南高等技術専門校自動車科 は過去に卒業生を受け入れしており先生なども顔なじみで弊社にとってはとても有り難い学校です。

山梨県自動車車体整備組合(鈑金屋さんの組合)  の事業でも毎年2月にこの学校の自動車科にて鈑金塗装の授業を組合の教育委員会メンバーと理事さんが中心となり講師派遣事業を行っております。

そのおかげもあり弊社にはこの学校の卒業生が就職してくれております。
 

本日は水曜日で弊社の定休日でありますが工場長の堀とサービススタッフの田草川が出勤してくれてN君の指導に当たってくれております。


また田草川はこの学校の卒業生であり、先ほど話した講師派遣事業時での過去の私の教え子でもありました。


その田草川が後輩の指導に当たってくれている姿を見るのもうれしいものです。
 

今朝は8:30にはN君がやってきて自己紹介
その後まず鈑金作業の座学として私が紙面にて鉄と鋼板、変形などについて話をさせてもらいました。

それから廃フェンダーを使ってのハンマリング作業、先ほどの座学の説明を実際の鉄板をつかいながら作業してもらいました。
ドリー(当て鈑)を裏に当てハンマーでの鉄板の修復作業です。
 

 

ちなみにいろいろな形がありますが弊社で使っているドリーやハンマーがこちら

そのあと裏に手の入らない場所の表からの引っ張り作業です。
取り外し交換したドアパネルを使いました。
こちらも色々な技法があるのですが今回はハンダをつかっての溶着作業を学んでもらいました。

そうこうしているうちにあっという間に半日の講習が終わりみんなでランチ!

ウチの会社の近所のCoCo壱番屋さんにてカレーをテイクアウト。
Nくんは辛いのが苦手という事で甘口カツカレーをチョイス!

午後からはハンダを使っての鈑金作業の続きとバンパーの補修の基礎を教えました。

最後は最初に鈑金したフェンダーにパテ処理を施しサフェーサーの塗布と簡易的に塗装の基礎までをやってもらいました。

Nくんに今日の感想を聞くと「思っていたより楽しくてとても勉強になった」と笑顔で言ってくれました。


少しは弊社もこの事業に協力できたのかな、と思いホッとしています。


休みの日に出勤しNくんに一日教えてくれた堀と田草川にも感謝です。

振り返ると私が若いころ(学生時代の30年ほど前)は車屋さんになりたい、って若者はたくさんおりました。


人口が多かったのもありますが山梨県内だけでも自動車科を備えている学校は複数存在し同級生だけでもかなりの人数が自動車関連に就職しました。(今この歳で業界に残っているのはほんのわずかですが)

何より俺たちが子供の頃はスーパーカーブームもありツナギを着ている兄ちゃんがとても格好良く見えました。


こんなツナギ着て好きな車を転がすイカした兄ちゃんになりたい、って強く憧れを持ちました。


そうしたら俺はこんな風になっちゃったわけですが(笑)

 

今は少子高齢化と若者の車離れ、などと言われている時代です。


そんな中、自動車学校に通い、鈑金塗装を志したい、なんて言ってきてくれる学生さんは大げさな話ではなくこれからの自動車業界の金の卵です。

我々の業界も労働者の平均年齢の高齢化と人手不足が問題となっています、少しでも若い子が就職しやすい環境作りに奮起しなければならないと思っております。
先にも書きましたが今年も山梨県自動車車体整備組合(鈑金屋さんの組合) の学校への講師派遣事業が今月中旬より始まります。


正直、仕事の手を止めて学校へ慣れない講師をしに行くのは大変な事ではありますが若き学生達に鈑金塗装の楽しさ、難しさ、奥深さを伝えて夢を持ちこの業界の門を叩いてくれる子が増えるよう張り切って教えたいと思います。

 

今日も一日に感謝

 

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