トータルカーサービスKaZu おかげさまで20周年
今日は2022年2月1日
今朝の甲府は冷え込んでおりましたが雲一つない快晴の天気でした
20年前の今日、2002年2月1日にトータルカーサービスKaZuは私岩間が個人開業いたしました
おかげさまで20年間商売を続けてくることができました
皆様方のおかげで弊社は創業20周年を迎えることができました
本当にありがとうございます
弊社で働いてくれているスタッフ達をはじめ、お客様1人1人、取引先の法人様、好き勝手に仕事をさせてくれている家族
そして車体組合などを通じていつも相談に乗ってくれている業界仲間や先輩の皆さま方、私に関わってくれている全ての皆様のおかげで20年間生かされてきたと思っております
今日はちょうどこの節目で、少し時代を振り返ってみたいと思います
発足、開業当初の様子
車屋になる前はあるゴルフ場の農機具メカニックでした
そもそも俺は独立するためにこの自動車業界に入ってきた
高校を卒業し2年ほど働いた20歳の頃、絶対自分はサラリーマンを一生続けていく自信がないことを自覚した
コミュニケーション能力が無い訳ではないと思うが自分が要するに超わがままだったのだ
男なんて一生働かなくちゃならない、なら後悔する仕事人生送りたくない、ちなみに今も昔も働くことは全然嫌じゃない、むしろやる事なければ仕事していたい人間
学歴も技術も何もない俺に出来ることはあるか?そんなことをよく考えていたのを覚えている
何をどうして良いかわからずモヤモヤした気持ちで自分に何が出来るか、矢沢永吉の筆書「成りあがり」を何度も読みながら探していた
自分の当時の愛車DR30スカイラインRS、をぶつけ、ある鈑金屋さんに修理出したこところその仕上がりが気に入らないでクレームを付けた
しかし、こんなモンだよ、と受け入れてもらえず、ディーラーへ持ち込んだりもしたけど自分が納得する仕上がりにはならず悔しい思いをした
そんな時、まるで何かが降りてきたかのようにフッと考えた
俺が鈑金塗装技術を身に付けて直せるようになればいいんじゃん!
俺は車屋をしかも鈑金塗装屋になろう、と思いそう考えた30分後にはもうすっかりその気になりスイッチが入った
やりたいことを見つけていた自分が初めて本気に思えた瞬間だった
後にも先にも、仕事に対してこんなスイッチを入れられたような感情になったのはこの時だけだった
その足で本屋さんへ行き、自動車国家整備士資格の参考書を購入し読み始めた
だから俺は、この仕事がきっと俺の天職なんだと思うようになった、誰の何者かのどんな力が作用したのかはわからないが
この時から
「俺は鈑金屋になる為に生まれてきたに違いない!」
と思うように自己暗示をかけた
今思えば、何もできない素人がよくここまで思い込めたものだと思う、単純な馬鹿がとりあえず良い方へ作用したと感じている
翌日くらいには先輩や友人たちに
「俺車屋になるわ鈑金塗装屋、山梨でやる以上甲府に工場を開く」
みんな、ふ~ん、お前車好きだからいいんじゃない、って感じだった
独学で自動車整備士の勉強を始めて、受かったら車屋に転職すると腹を決め、22歳の時に一発試験で3級ガソリン整備士を受験、人生ではじめてまともに勉強をした。
結果はまぐれで見事合格、その翌年、矢沢永吉の鎖を引きちぎれ♪を口ずさみながらゴルフ場に辞表を出した
よし準備は整った、独立するのは30歳だ!とそう決めた
23歳、知り合いの紹介である整備工場に入社するも、自分がお客として考えたらクレーム付けたくなるような会社の仕事内容や対応に、嫌気がさし出来るだけ早く辞めることを決意
もっといい仕事できるところで学びたい、とにかく技術に飢えていた
一年後俺のそんな気持ちを理解してくれていたある方に大月市の老舗、このブログにもたまに登場する天野鈑金塗装工場(現アマノオートサービス)を紹介してもらい独立志向の話も納得してもらいながら運良く雇ってもらえることになる
アマノオートサービスの亡き前社長、現社長と専務には本当に感謝しかありません
今思うと、この時のアマノオートサービスさんとの巡り合わせが、俺の仕事人生の中での最良な事の1つです
約6年間お世話になり2002年の2月甲府市上阿原にてトータルカーサービスKaZuを開業しました
長い社歴のあるアマノオートサービスは俺を含めたくさんの鈑金屋さんを世に送り出しています
俺は故、天野渉前社長にとっては最後で現在の博社長(当時の専務)にとっては最初に世に送り出してくれた鈑金屋
そんなころの俺がこれ!((笑))
そして今の俺がこれ!((笑))
当時は俺とアルバイトスタッフの2人でのスタートでした
その後何人も雇っては辞められ雇っては辞められ、何年か続くのもいれば数日で来なくなってしまうスタッフもいた
そんな中でもあの手この手で営業を仕掛け入庫台数は確実に増えていった
ホームページはおそらく業界内ではかなり早い段階から作っており、一度来店してくれたお客様にはまた気軽に来てくれるようサービス券なるものを作り配っていたりした
しかし後ろに親父もいないバックの企業もない個人の鈑金屋として劣等感にとらわれる、一言でいえば馬鹿にされている感覚
絶対会社を法人化して10年以内には焼き付け塗装ブースとグローバルジグを導入してやる
(この頃はプッシュプルのパネルブースとジグ式の修正機が神のような設備で強いあこがれがあった)
山梨にKaZuあり!って言われるような鈑金屋にしてやる!
そう思ったのもこの頃でした
(はい、まだできておりませんが、、涙)
2005年の有限会社設立法が廃止になる寸前に駆け込みでの無理した法人化、福利厚生の徹底、保険代理店の開始、工場の移転、増築、設備投資
その場しのぎで必死で世間についていこうともがいてた。会社存続の危機も嫌というほど何度も味わった
道路運送車両法の改正や、それまで求められていなかった、いや見て見ぬ振りされてきたコンプライアンスなどが一気に車体整備業界にも迫って来た
このまま世間に潰されてしまうのかな?なんて思った事もある
絵面で見せるとこんな感じかな
しかし何とか耐えしのいだ!
この頃思ったのは、車を修理できても経営できる器じゃなかったということ
技術はそれなりに最低限プロとしての仕事が出来るレベルにあっても人を使う、金を廻す経営学ってものは誰が教えてくれるわけでもない
経営学の本を読み、情報をネットで拾って見ても実際の現場では殆ど役には立たない
一応は車の修理をするプロではあっても、経営にはド素人な俺がいた
こんな事は伝わるだろう、わかっているだろう、わかってくれるだろう、、
良かれと思い余計にしていることが雇われている側からすれば当たり前にとられることもしばしばあった。自分にも従業員にも甘すぎる俺がいた
当時の従業員達との大きな衝突もあり2007年俺は4ヶ月ほど1人で仕事をしていた
たった一人で仕事をするのには少し広すぎる工場で納得出来ない気持ちで苛つきながら黙々と仕事に励んだ
自分への甘さ、従業員への甘さを再度実感した。自分のことが可愛く、周りのことを考える余裕は少しもなかった。いや本気で考えようともしていなかったかも知れない
この時はとにかく悩みもがき、投げやりな気持ちでただ目の前のことをやるしかない生活、取引先やお客様にも迷惑をかけ、それすら、しょうがねーじゃん、なんて気持ちでいた
めんどうくせーな、商売辞めちまおうかな?なんて半分本気で考えた
でもそんな俺の周りには俺なんかのことを本気で心配してくれる業界の兄貴分や仲間がいた
そして助けられた、大した利益にもならぬ値段で納期の間に合わない仕事の外注を受けてくれたり
自分の仕事が終わった後や休日には手伝いに来てくれたり、そして何より
「大丈夫だ負けるな、頑張れ!お前なら大丈夫」
と励ましてくれた
そういったみんなの気持ちに救われた
とってもとっても柄悪く見えますが皆さん本当に優しく仕事熱心な同業者の皆さんの若かりし頃です((笑))
その頃が、苦労した時でもあり、会社としては新しいものを作る転機となり良かったことにもなった
丁度そんなころ、仲良くさせてもらっている同業仲間から経営の勉強をしませんか?と
社長の学校と言われている山梨県中小企業家同友会への入会を勧められる
正直興味なかったが断れる間柄ではないので義理で入会した((笑))
異業種の中小企業の社長さんがたくさん集う中で、我々の業界の常識が世間から見たら非常識だったりすることに気づかされたり
その後たくさんの勉強をさせてもらった、結果としてその同業仲間には深く感謝している
(学んでいる事全然アウトプットできていないけどね(笑) はい、これから頑張ります)
今ウチにいるスタッフ達は課題はもちろんたくさんあるが最高のスタッフ達
今後の彼等に大きな期待をしたい、と同時に彼等のためにもウチで働くことにプライドを持てる会社にしていかなければ、と強く感じている。
今後どうしていきたいか?
このコロナ禍の世界的パンデミック大不況の中これからどうなるかなんてわからない
俺が開業してからの20年間だけでもこんなに業界の動向や景気が変化するなんて予想もつかなかった
そして何より衝突防止機能をはじめとする先進安全自動車(ASV車)やEV車がこんなにも早く普及して来ると思っていなかった
俺だけでなくそれはみんなが感じていることだと思う、危機感に晒されたまさに一寸先は闇な世の中
しかし俺はたまたま、この時代に生まれ50年間生きている
下を向いているわけには行かない、自分が生きていくため、従業員のこれからのためにも会社を廻し、まだまだ頑張っていかなければならない
しかも自分が理想とするビジネススタイルにはほど遠い。
10年前にもSNSにこんな投稿をしたことがあるが
俺がある先輩からもう10年以上も前に言われたことがある
今後、より一層の個人の会社の力とそれを集約した業界全体のチームワークが次の世代にこの産業を良き産業として引き渡していけるかどうかの勝負の時だ、その勝負を今しなければならないのは今が現役の俺達だ と
そう強く共感する、俺がこの仕事をしていられるのは自分がしているからじゃない、大きな話しをすれば、
歴史的先人の皆さんが自動車というものを作って世に出した
その産業が世界的に普及し、日本は世界でも3本の指に入る自動車生産大国になった
そしてその産業に付帯する自動車車体整備業という産業が生まれた
我々の業界の先人達が産業としてのレールを作ってくれていた、だから俺ごときが半端に技術を覚えただけで開業などが出来た
頭悪いながらも五体満足で生まれ、その作られたレールの上で大した苦労もせずに苦労したつもりでいて飯を食わせてもらっていることに感謝したこともなかった。
しかしそのレールにも変革の時期、全面改修の時期が来ていると思う
今のままのレールでは早かれ遅かれ、耐えきれず脱線、もしくは我々の希望する行き先とは違う場所にそのレールを引かれていくかも知れない
我々の業界で、新たなしっかりとした、今から乗ってくる人達が全開で走れるレールを作る必要がある
俺自身が、20代前半に夢を持ちこの業界のドアを叩いてそのレールに乗って来たように、今から、これからのもっと若い世代の人達にこの業界へ入って良かった
この業界へ入りたい、と思ってもらえる魅力ある業界になっていって欲しい。そのために非力ながら自分にできることは何だろう?と考える
これから先の近い将来、俺自身が、俺の会社がどうなっているのか?この業界がどうなっているのか?日本という国自体がどうなっているのか?予想も付かないが、希望を捨てず生きていきたい。
だから俺は小さなことだけど今年の年頭に決めたことがある
俺の仕事人生の中で、開業20周年を迎える今年2022年を今までで一番頑張る一年にしようと決めた
とにかく気持ちを切らさぬようもう一度初心に返って本気で頑張ろうと決めた
しかし、この20年間いろいろあったなぁ~
長かったのか、短かったのか
俺が能力も努力も足りなさ過ぎて色々な皆さんに迷惑をかけてきた
周りの仲間や先輩方を見ていると俺なんかとは格違いに成長をしている会社さんもあり、俺は何やってんだ?と自分が恥ずかしくなってくる
良いこともあれば、死にたくなるほど辛いこともたくさんあった
今感じていることは
まだまだ俺の力も努力も足りず、理想像には程遠い会社だしお金もないけれど、20年前の俺から見たらきっと今の俺は喉から手が出るほど欲しいものをたくさん持っている
それは設備であったり、有能なスタッフであったり、取引先やたくさんのお客様、そして何より大切な業界仲間の皆さん
かけがえのないものを少しずつだけど手に入れることができたと感じている
色々な障害も弊害もあるけれど、俺は本気で頑張れるだけ頑張って、俺たちの業界もまだまだ捨てたものじゃないって証明し明るい未来を掴みに行きたい
それがこの業界で育ててもらったことへの恩返し、また俺を職人として育て世に出してくれた故、天野渉社長への恩返しになればと思っている
今後もトータルカーサービスKaZuをどうぞよろしくお願い申し上げます
会社名 有限会社 KaZu
屋 号 トータルカーサービス KaZu
代表取締役 岩間和浩 他取締役1名
2002年2月 トータルカーサービス KaZu 岩間和浩個人開業
2004年4月 山梨県自動車車体整備協同組合加入
2005年8月 甲府市上阿原323-3へ工場移転
2005年10月 有限会社 KaZu設立 代表取締役就任
2009年9月 関東陸運局山梨支局認証工場取得(8-1322)
2009年10月 山梨県自動車整備振興会加入
2010年6月 環境対応工場取得(関東陸運局山梨支局長表彰)
2013年10月 環境対応工場取得(関東運局長表彰)
2018年4月 自動車車体損傷診断員資格取得
2018年5月 関東陸運局山梨支局特定整備認証工場取得(8-1322)
2018年11月 先進自動車対応優良車体整備事業者資格取得(8-007)
2020年5月 一般社団法人ASV山梨整備協会 理事就任
2021年3月 株式会社KTZ 取締役就任
加盟団体
山梨県自動車車体整備協同組合
山梨県自動車整備振興会
DRPネットワーク
ASV山梨整備協会
山梨県中小企業家同友会
今、トータルカーサービスKaZuではスタッフを募集しております
アルバイト、正社員、内製外注スタッフ、働き方も選べる相談にも乗らせてもらいます
ご興味のある方、良い奴いるから紹介できるよ!なんて方ぜひご連絡をお待ちしています
今日までの20年に感謝
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